臼の修理 欅(けやき)材です。
阿波銘木の大住です。
1ケ月前ほど、欅の臼 6基の修理依頼がありました。
他で一旦修理をしたものの、詰め物が浮き上がり水漏れも直らず、当社に辿り着いたということです。↓
拡大すると、白い詰め木が浮き上がり、ヒビも全体に広がっています。
下の図は一見修理をされているように見えますが・・・・
拡大すると、ボンドが浮き上がりヒビが開いています。
木工用の白ボンドでは臼の修理は無理なのです。
そこで阿波銘木の登場です(^-^)ノ゙。
水を使用する臼は大きく呼吸します。つまり膨張と乾燥の繰り返しですので詰め物は弾き出され、お餅にくっつき、場合によっては食べてしまいます(¨;)。上の図を見て下さい。当社の修理はとても丁寧で綺麗です。ヒビ1本1本の回りを養生し、ビビの根本まで完全に塞ぎます。それは、見えないアリの巣を退治することにも似ています。
本州では欅の臼が多いようですが、どの材質でも管理次第で寿命が縮んでしまいます( ┯_┯)。
また、修理は出来るだけ手を掛けない状態で持ち込んで下さい。最初の図のように詰め物や白ボンドなどを使用されますと、それをすべて取り除き、最初からやり直す手間がかかり、修理代も高くなってしまうのです。
さて、欅の臼たちもやっと美しく仕上がりました。
なんだか急にお餅が食べたくなっちゃった(*^.^*)!!