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阿波銘木 公式ブログ

有限会社 阿波銘木 公式ブログ

想い出の力には敵いません。けやき臼修理。

 

登別の阿波銘木です。

年を追うごとに臼の修理依頼が増えております。

有難うございます。

想いでの詰まった臼ですから、修理をして使用するのが理想なのですが

10年以上にも経ちますと、木の材質そのものが傷んでいることが多く、修理をしてもいつまで現役でいられるのかが心配になります。

また、修理料金も高いものになりますので、そういった場合は新しい臼のご購入をお勧めいたします。

しかし、どんなに新しくきれいな臼も、想い出の力には敵いません。

 

おじいさま手作りのケヤキ臼、修理ご依頼です。

 

こちらのケヤキ臼は、年期もさることながら虫食いの跡もありますし材質そのものが朽ち始めていました。

鎹(かすがい)をはずし、虫を駆除するために一旦電子レンジをかけ、修理に入りました。

朽ちた部分を下地が出るまで削り、大きな割れを閉じていきます。リボンのような”ちぎり”で左右を締めます。

小さなビヒには強力過ぎまくる接着剤で完全密封。

 

 

頭の部分もしっかり!

 

 

肝心なお餅を搗く部分は丁寧に丁寧に。 そしてどんどん蘇ってくる  

 

 

取ってを彫りなおし、最後に割れ止めを塗ります。

 

 

修理完了! たくさんたくさん想いでを重ねていってください。

こちらの臼は古い材質でしたので当社でも見守り続けて行きたいと思っております。

有難うございました!!

 

 

 

2018年 今年もあと1ケ月なんですね。

平成ラストのお正月までカウントダウン!

 

 

 

 

 

category : 修理 author : 大住 美春

太鼓修理 息子の母校 登別市立鷲別小学校

阿波銘木の大住です。

登別市立鷲別小学校様より和太鼓の革張替のご依頼がありました。

 

当社と同じ地区にあります鷲別小学校では、平安時代から伝わる、農業の振興を図り豊作を祈願したときに舞ったとされる伝統芸能を子どもたちが受け継いでいます。

時代とともに神への信仰心から、獅子頭を持ち回り村々を訪れ、悪魔の退散、五穀豊穣、家族安泰を願い行ったのが現在の形、”鷲別子ども獅子舞”です。

この伝承活動に不可欠で大切な太鼓、そして息子の母校でもあります。

 

革だけではなく太鼓全体に年期が見られましたので革張りのついでに胴の修復も手掛けました。

駆け足ですが、修復の流れが子どもたちへの参考になると嬉しく思います。

 

痛んだ革や鋲を外し、褪せた胴に色を着色します。

目立った傷は手先で補修し、それから全体に色を吹き付けます。

  

 

着色が乾いたら、太鼓の取って、カンを打ち付けます。

このたびは、当社先代社長がデザインしましたカンを付けました。

阿波銘木の ”阿” 

 

 

和牛生革一枚物(丸革)を太鼓に合わせて裁断します。雄のホルスタインです。大きいですね。

 

 

切断した革は水に浸して柔らかくしなやかに戻します。

革が十分柔らかくなったら、いよいよ胴に張っていきます o(^o^)o わくわく。

 

タンバックルで革を引っ張って、さらに革の上からかかとで踏み伸ばします。

革を伸ばし、引っ張って、を繰り返し繰り返し、音が決まるまで続きます。

 

完成!? いえいえまだまだ!! 

 

鷲別子ども獅子舞 太鼓

完成です !! 

 

人々の幸せを願う獅子舞を、受け継いで、守り伝えていくこと

そんな子どもたちを私たちは誇りに思います。

 

このたびはほんとうに有難うございました!

 

  

category : 修理 author : 大住 美春

臼の修理 欅(けやき)材です。

阿波銘木の大住です。

 

1ケ月前ほど、欅の臼 6基の修理依頼がありました。

他で一旦修理をしたものの、詰め物が浮き上がり水漏れも直らず、当社に辿り着いたということです。↓

拡大すると、白い詰め木が浮き上がり、ヒビも全体に広がっています。

下の図は一見修理をされているように見えますが・・・・

拡大すると、ボンドが浮き上がりヒビが開いています。

木工用の白ボンドでは臼の修理は無理なのです。

そこで阿波銘木の登場です(^-^)ノ゙。

水を使用する臼は大きく呼吸します。つまり膨張と乾燥の繰り返しですので詰め物は弾き出され、お餅にくっつき、場合によっては食べてしまいます(¨;)。上の図を見て下さい。当社の修理はとても丁寧で綺麗です。ヒビ1本1本の回りを養生し、ビビの根本まで完全に塞ぎます。それは、見えないアリの巣を退治することにも似ています。

本州では欅の臼が多いようですが、どの材質でも管理次第で寿命が縮んでしまいます( ┯_┯)。

また、修理は出来るだけ手を掛けない状態で持ち込んで下さい。最初の図のように詰め物や白ボンドなどを使用されますと、それをすべて取り除き、最初からやり直す手間がかかり、修理代も高くなってしまうのです。

 

さて、欅の臼たちもやっと美しく仕上がりました。

なんだか急にお餅が食べたくなっちゃった(*^.^*)!!

 

category : 修理 author : 専務の大住美春

阿波銘木登場!臼、大きな割れ修理完了!

 大晦日まであと80日となりまして、臼のお問い合わせもチラホラと入ってくる季節となりました^^。

 

先日、ヒビと言うにはあまりにも大きく割れた臼が入ってきました。

割れの部分に木切れを入れ、鎹(かすがい)を打ち、箍(たが)で巻いた修理の後が伺えます。

木臼は、水で膨張し、乾燥で縮む、を繰り返しますのでむしろ逆効果でして、鎹も箍もやがて緩みだし、

返って臼を傷つける結果となり寿命を縮めてしまいます。

木臼は丸太です。板を合わせた桶や樽とは修理方法は異なります。

 

              ↑ 箍を巻いても底の部分も割れたままです。

                      ↓ 鎹を打っても割れは塞がりません。

 

そこで、阿波銘木の登場です(^-^)! 

修理方法は、当社独自の製造方法に関わりますので詳しくお伝えできませんが<(_ _)>、

最後にこれ以上割れを進行させないために蝶々のような”ちぎり”を埋め込み完成いたしました。

 

 

割れが大きかったので、縁周りにも”ちぎり”を埋め込んでいます。

 

 

長く大切に使用するためにも、定期的に臼の管理をして下さいね!

もうすぐ、餅臼たちの活躍が始まります^^。

 

category : 修理 author : 専務の大住美春

太鼓修復 祭りだ祭りだ!

 

新製品の作成やそれに伴うカタログ作成でブログの更新をすっかり怠っておりました。

阿波銘木の大住です<(_ _)>。

 

先日、お客様より嬉しい楽しい写真が届きました。有難うございます。

お祭りの写真ですが、中央で輝いているのが当社で修復いたしました太鼓でございます^^。

 

 

当初、太鼓の革の貼替えのみのご依頼でしたが、届いた太鼓が  (*゚ロ゚)ハッ!! ↓

 

 

革貼替えと同時に胴も修復しましょう!という提案をいたしまして

ご予算に合わせて修復もさせていただきました。

そして、生まれ変わりました  ↓  ('∇^d) 。

 

 

お天気に恵まれたお祭りでほんとうに良かったですね!

お役に立てて良かったです。

 

有難うございました!!

 

category : 近況 author : 大住美春

臼が割れそう、修理はおまかせ!阿波銘木です。

 北海道の天気予報図に、いよいよ雪だるまマークが登場しました。

 

雪だるまマークの登場とともに、当社も年末に向かっていよいよ活気付いてきます。

 

そんな中、ヒビだらけの臼が運ばれてきました (゚ロ゚*)!!

材質はマカバ。皮付きだったため、皮に守られ、ヒビが大きな割れに至らなかったことが幸いでした。

比較的浅いヒビだったことと、お餅を突く口が浅めでしたので、旋盤で多少彫り込み、まず浅いヒビを飛ばしました。深めのヒビと縁回りのヒビの修理は不可欠でしたが、何よりも、皮が剥がれてきていましたので、皮と木の隙間を埋めることに時間が掛かりました。

下図の修理前の写真では、皮と木が剥がれていますが、修理後の写真では、しっかりと隙間を埋めたことがわかります。ヒビもきれいになりましたね^^  

↓ 

修理完了! まだまだ大活躍できますね!ばんざ~いo(^▽^)o 

 

皮付きの臼は一見ヒビや割れが入りにくそうですが、やはり丸太です、皮で守られるのにも限界があります。放置しておくと、ヒビが深い割れとなり、底から水が漏れ始め、やがて、カビや腐りの原因となります。

保管場所は乾燥をさけて、通気の良い状態を保ってください。

 

当社に問い合わせなどがありましたら、事前に状況がわかる写真を、メールに添付していただくか、またはFAXしてくださいますと大変助かります(o^-')b 。

 

category : 修理 author : 専務の大住美春
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修理

 

ヒビ

 

臼割れ修理

 

うす

 

登別

 

もちうすにカビがっ (- -;)

 10月に入り、餅臼周辺が賑やかになってきましたが、餅つきをご予定のみなさま、

早めのもちうす点検をしてみて下さいね。

 

先日持ち込まれた臼です。ヒビはそれほど問題はありませんが、カビが深いところまで発生していました。

カビを放っておくと、木が腐ってしまい、修理をしてもポロポロと木くずがむしれ、突きたてのお餅が、

木くずだらけになってしまいます。腐れる前にカビを取り除かなければ!

こちらの臼は、木がしっかりしていましたのでさっそく修理を致しました。

 

                 

 

まるで上の写真が嘘のようにとてもきれいになりました、ヘンシ~ン☆♪( *^-゚)/⌒☆

最初に殺菌をして、ここでほぼカビをやっつけてしまいます。

次に旋盤で2.3㎝ほど彫り削り、気になるヒビも直してしまいます。

最後にもう一度殺菌をして、ペーパーで仕上げます。

 

こちらの修理は5日ほどで仕上がり、料金は 37,800円(税込)でした。

 

みなさまも早めの点検をしてくださいね。

 

category : 修理 author : 専務の大住美春

水を張るのはなぜですか?

専属のWEB担当者を導入したとたん、社長がヘルニア=いわゆる脱腸で緊急入院・手術、という事態になり、アタフタと週末が終わりました。

 

そんな訳で、丸30年主人と会社を支えてきた・・? 大住美春の初ブログです。

今後ともよろしくお願い致します。

 

昨日のブログの中で、WEB担当のK.O君が修理のウスについて軽く触れていますが、

修理で一番多いのが、1位はやはりヒビ割れです。2位はカビ、腐れです(特に底)。

この1位と2位は比較的同じ状況の中で発生しています。

 

真っ先にお客様に質問します。

「お餅を突く前に、何日くらい臼に水を張っていますか?」

平均が3日、長くて1週間という回答もありました。

そこでもう一度質問します。

「なぜ水(またはお湯)を何日も張るんですか?」

 

ほとんどの回答はこうです。

「人に言われたから」「以前からやっていたから」

 

これが木臼を駄目にする一番の原因です。

 

丸太は水分を含むと膨張します。

伸びきって割れたくてムズムズしているところへ

餅突きが終わって今度は乾燥が始まります。

乾燥は表面から始まりますが、内部にこもった水分はなかなか乾燥はしません。

 

この時です。乾燥した表面が、膨張した内側の木に耐えられなくなり

バリっ!と行くのは!

             

大きなヒビですと、修理代が 50,000円ほどかかりますし、

修理にも大変な手間がかかります。

 

水(または湯)を張るのは、蒸かした餅米が臼にくっつかない為だけのことです。

また、杵も同様に蒸かした餅米がくっつかないように、多少、水やお湯でうるかしたりします。

ですから、水(または湯)を長時間入れておくのではなく、軽く湿らせる程度で十分なのです。

 

当社HPの”餅臼管理方法 https://awameiboku.com/usu/manual” でも

説明をしています。

 

上手に使って、何十年も餅突きを楽しみましょう!!

 

category : 商品紹介 author : 専務の大住美春
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