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阿波銘木・餅つき臼・杵・修理

臼・杵の使用上の注意と管理方法

臼を長く使用するためのお願いです

丸太は水分で膨張し乾燥で収縮をします。
餅臼は、取り扱い上この繰り返しですので使い終わって放置しておきますと、
ヒビやカビをまねきます。
大切に長く使って頂きますよう丸太の性質、及び、管理方法を読んでからご使用下さい。

商品が届いたら

梱包を解いて商品を確認します。
施設内や母家の物品庫ではなく屋外の物品庫に保管
直接、臼が床に付かないようスノコなどの上に横向きに置く。

  • 湿度の多い場所・時期は臼は裸のまま保管。
  • 乾燥している場所・時期は毛布などで覆う。
    その都度 臨機応変に対応してください!

餅つきを始める準備

餅をつく5分ほど前に臼の凹部(つき口)へ熱湯を入れ杵の先も浸して暖めます。
蒸タオルで暖めるだけでも良いくらいです。
これは、蒸しあがった餅米が冷えて固まらない為と木肌に餅米がくっつかない為。
長時間の熱湯(水分)張りはぜったい禁物!
水分は、臼が膨張し小ヒビを塞ぐ作用もありますが、同時に搗き終わった後の乾燥
で大きなヒビに繋がるリスクも背負います。
前日から水を張ることはぜったい止めて下さい。
丸太の中に染み込んだ水分は膨張を招くだけです。

つき終わった後 *膨張と収縮(乾燥)

付着したお米はタワシなどでこすって素早くきれいに洗います。
お湯でうるかすこと(臼に水をためること)は絶対止めて下さい。
臼(丸太)は乾燥しながら外側から収縮します。
内側(丸太の中)に水分が残って膨張していると外側からの収縮に耐えられず割れてしまうのです。何度も書きますが前日から水を張らないで下さい。
(風船に空気を入れすぎて割れてしまうのと同じです)
洗った後はタオルなどで水分をふき取りゆっくりと乾燥に入ります。
直射日光を避け屋外の物置・物品庫に横向きに寝かせて保管。
(施設内や母家の物置では冷暖房の影響からか割れる場合が多い)
餅つきのあとは、臼(丸太)の内側が水分で膨張している為、急激な乾燥はヒビ割れの原因になりますので注意。
水分をゆっくり吐き出させるように直接床に置かずスノコなどの上に横向きに寝かせる。下図参照

  • 乾燥が激しい場所や季節には毛布などで覆う。
  • 湿度の多い場所や季節には臼に何もかけないで裸のまま。
購入日より最低でも三年は一ケ月に数回は立てたり横にしたりとメンテナンスをしてください。
ビビやカビなどの早期発見にもなります。

絶対にしてはしてはいけないこと。
  • 臼の凹部(つき口)に長時間、水(お湯)を張らない。
  • ストーブの近くやボイラー室、床暖房の上に置かない。
  • 室内続きの物品庫・納戸・床下のむろなどにはぜったい保管しない。
  • 雨ざらしにしない。
ビビ・カビ発見!

サイト内のお問い合わせにて写真を添付していただけると回答しやすくなります。
当社の製品に限り一年以内の早期発見ですとほとんどの場合無料で修理を致します。
ただし、割れ方によっては料金が発生する場合もありますのでご了承を下さいませ。
(臼にワイヤーや箍を巻いてもヒビは絶対に塞がりません。丸太は収縮するからです。
酒樽やワイン樽はバラ板を箍で締めているのに対し臼は一本の丸太です)。

杵材の性質・保管・修理

餅つきが終わったら、タワシなどで付着したお餅をきれいに落とし、タオルなどで拭いて、裸のまま保管します。
直射日光は避けてください。

杵は消耗品です。
臼の縁周りを叩いたり、必要以上に力を加えて臼を叩くと杵の先がむしれたり、潰れたり、欠けたりします。
特に朴(ホオ)材は、軽くて扱いやすい反面、傷が入りやすい材質です。
逆にエンジュ材やイタヤ材は、傷が入りづらい反面、重たい材質です。
どちらにしても長所短所は付き物です。

杵の先がボソボソにめくれたり、小さな欠けですと、ベルトサンダーや市販のサンドペーパーなどできれいに整えます。
(折れた柄の修理は危険が伴いますので承っておりません。ご了承下さいませ。

阿波銘木 購入ガイド vol01
阿波銘木 購入ガイド vol02
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