天然素材でヒビ割れ防止をした臼の考案 毎年の10月頃、社長が餅臼の原材料となる原木を吟味、仕入れます。 そしていよいよ臼の製造に入ります。しかし今年削り上げた臼を販売するわけではありません。 乾燥のしていない生木は加工の途中ですべてと言っていいほど割れが入ります。 今年削った臼は、木材用電子レンジや自然乾燥、補修など一年以上手を加えられますが この一年目こそ割れとの戦いです。丸太を割らずに加工する手立てはいまだにありません。 ならば、割れを最小限に食い止める方法です。 材木の研究は樹の性質特性を知ること、接着剤の研究は速乾性と安全性・人体に影響を及ぼさ ないこと、塗装の研究は耐久性・樹の呼吸を最小に食い止めること。補修の研究は正確完全です。 (有)阿波銘木では平成14年4月15日【天然素材でヒビ割れ防止をした臼の考案】の研究成果として 文部科学大臣賞を受賞するに至りました。 生木は名の通り生きて呼吸をしています。乾燥や湿度に非常に敏感で女性の肌を思わせるほど 木目(きめ)が細かく繊細です。 木目細かいとはまさに木のこと、管理保管を怠るとヒビやカビで寿命を縮めてしまいます。 餅臼造りは、割れとの戦い、研究は限りなく続きます。