水を張るのはなぜですか?
専属のWEB担当者を導入したとたん、社長がヘルニア=いわゆる脱腸で緊急入院・手術、という事態になり、アタフタと週末が終わりました。
そんな訳で、丸30年主人と会社を支えてきた・・? 大住美春の初ブログです。
今後ともよろしくお願い致します。
昨日のブログの中で、WEB担当のK.O君が修理のウスについて軽く触れていますが、
修理で一番多いのが、1位はやはりヒビ割れです。2位はカビ、腐れです(特に底)。
この1位と2位は比較的同じ状況の中で発生しています。
真っ先にお客様に質問します。
「お餅を突く前に、何日くらい臼に水を張っていますか?」
平均が3日、長くて1週間という回答もありました。
そこでもう一度質問します。
「なぜ水(またはお湯)を何日も張るんですか?」
ほとんどの回答はこうです。
「人に言われたから」「以前からやっていたから」
これが木臼を駄目にする一番の原因です。
丸太は水分を含むと膨張します。
伸びきって割れたくてムズムズしているところへ
餅突きが終わって今度は乾燥が始まります。
乾燥は表面から始まりますが、内部にこもった水分はなかなか乾燥はしません。
この時です。乾燥した表面が、膨張した内側の木に耐えられなくなり
バリっ!と行くのは!
大きなヒビですと、修理代が 50,000円ほどかかりますし、
修理にも大変な手間がかかります。
水(または湯)を張るのは、蒸かした餅米が臼にくっつかない為だけのことです。
また、杵も同様に蒸かした餅米がくっつかないように、多少、水やお湯でうるかしたりします。
ですから、水(または湯)を長時間入れておくのではなく、軽く湿らせる程度で十分なのです。
当社HPの”餅臼管理方法 https://awameiboku.com/usu/manual” でも
説明をしています。
上手に使って、何十年も餅突きを楽しみましょう!!