想い出の力には敵いません。けやき臼修理。
登別の阿波銘木です。
年を追うごとに臼の修理依頼が増えております。
有難うございます。
想いでの詰まった臼ですから、修理をして使用するのが理想なのですが
10年以上にも経ちますと、木の材質そのものが傷んでいることが多く、修理をしてもいつまで現役でいられるのかが心配になります。
また、修理料金も高いものになりますので、そういった場合は新しい臼のご購入をお勧めいたします。
しかし、どんなに新しくきれいな臼も、想い出の力には敵いません。
おじいさま手作りのケヤキ臼、修理ご依頼です。
こちらのケヤキ臼は、年期もさることながら虫食いの跡もありますし材質そのものが朽ち始めていました。
鎹(かすがい)をはずし、虫を駆除するために一旦電子レンジをかけ、修理に入りました。
朽ちた部分を下地が出るまで削り、大きな割れを閉じていきます。リボンのような”ちぎり”で左右を締めます。
小さなビヒには強力過ぎまくる接着剤で完全密封。
頭の部分もしっかり!
肝心なお餅を搗く部分は丁寧に丁寧に。 そしてどんどん蘇ってくる
取ってを彫りなおし、最後に割れ止めを塗ります。
修理完了! たくさんたくさん想いでを重ねていってください。
こちらの臼は古い材質でしたので当社でも見守り続けて行きたいと思っております。
有難うございました!!
2018年 今年もあと1ケ月なんですね。
平成ラストのお正月までカウントダウン!